当寺は、聖満山法城院大福寺と称し、人皇四十六代孝謙天皇の御宇天平勝宝年中(749-757)、報恩大師の創造、備前四十八ヶ寺の1つと伝え、古へは和気郡伊部村にあり寛永年中(1624-1644)、上道郡古門田村へ移り隆盛法印を開山と仰ぎます。
其後今の所へ転じ阿弥陀三尊を本尊とし、弘法大師は池田綱政公御病気平癒御礼像であります。
故に池田綱政公の御願に因り歴代の御祈願所となり栄え、安永元年(1772)、龍尊僧正により本堂、大師堂、毘沙門堂が再興。寛政11年(1799)、尊俊僧正が客殿、釣屋、庫裏等を再興しました。
この建物が現存していましたが、昭和20年6月29日の大東亜戦争、岡山空襲により伽藍の大半を焼失、残存したのは客殿、釣屋、庫裏、土蔵、山門のみであります。元玉井宮の別当寺で、大正15年7月には岡山市門田宮の下、幣立山能満寺大徳院を当寺へ合併いたしました。
平成15年4月、本堂並びに大師堂を再興し現在に至ります。
宗 旨 | 真言宗 |
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宗 派 | 真言宗御室派 |
本 山 | 総本山 京都・仁和寺 |
本 尊 | 阿弥陀如来 |
霊 場 | 岡山三十三番札所(旧岡山城下) 岡山二十一ヶ所霊場(旧岡山市内) |
真言宗は空海(弘法大師)によって平安時代の初めに開かれた日本の仏教の一宗派です。
本尊は大日如来(だいにちにょらい)で、いわゆる密教に属する宗派です。
真言宗の根幹の教えは「人はだれでもこの身このままで仏様になることができる」即ち「即身成仏」を説くところにあります。
特徴としては、仏(本尊)の身(み)と口(くち)と意(こころ)の秘密のはたらき(三密)と行者の身と口と意のはたらきとが互いに感応(三密加持)し、仏(本尊)と行者の区別が消えて一体となる境地に安住する瞑想を言います。